アルスラーン戦記に学ぶ!スペシャリストとジェネラリストの違い
この記事では、スペシャリストとジェネラリストってよく聞くけれど、なんなの?実際どこが違うの?というのをアルスラーン戦記を題材にして解説していきます。
その、アルスラーン戦記って何?
アルスラーン戦記は最近やっているアニメで、原作は田中芳樹さんが書いているファンタジー大河小説です。
どんなストーリーなの?と思う方もいると思うので確認のためにも、あらすじを書いておきます。
主人公のアルスラーンは王太子、いわゆる王子様ですね。パルス王国というところの王子をやっています。父親であり国王のアンドラゴラス三世は武勇にとても優れていて、パルス王国は栄えておりました。今まで戦争で無敗を誇っていたパルス軍でしたが、内部の者の裏切りや謎の銀仮面の策略に嵌り、ルシタニアという国との戦争で敗れてしまいます。
物語はここからアルスラーンが王太子として、再びパルス王国を取り戻すための旅がメインです。その旅の友として『ダリューン』という無双の豪傑が味方に付き、さらに旅の道中で『ナルサス』という、一風変わった参謀が加わります。
今回の記事では、このダリューンとナルサスを例に解説していきます。
スペシャリストってどんな人?
これは1つの分野で誰よりも秀でている能力を持った人を指します。
アルスラーン戦記ではダリューンがそれにあたります。ダリューンは武勇にとても秀でており、作品の中では主人公並に『こいつがいなくなることはないな』と思わせる戦いぶりをします。つまり誰にも負けない戦士ですね。
例えば、ダリューンを現代の仕事に照らし合わせるなら、一流のエンジニアで、彼に任せておけば絶対に完成度の高いシステムが期間内に仕上がる、しかも一人で。そういったレベルでしょうか。年収にするとシリコンバレーで年収5000万くらいはもらっていそうですね。ダリューンはそれの戦士版です。
では、ジェネラリストはどんな人を指すのか?
ジェネラリストってどんな人?
これは多くの分野の知識をある程度持っている人と言われることが多いですが、私は違うと思っています。厳密に言えばそれだけではジェネラリストではない。
ジェネラリストとは、自分ではない誰かを使って成果をあげるひとです。
アルスラーン戦記においてナルサスは、絵が好き(上手いとはいっていない)な人物です。彼はアルスラーンに、私が王になったときにはナルサスを宮廷画家に迎える。という言葉に感動して、戦略や戦術を考える役目をします。つまり軍師や参謀ですね。
ナルサスも現代の仕事に例えるなら、一流の経営コンサルタントで、彼にかかればどのような企業でも立て直すことが出来るといったレベルでしょうか。年収1億は超えてそうですね。
スペシャリストとジェネラリストは結局どう違う?
スペシャリストは1つのことに圧倒的に秀でた者。
自分で成果をあげる者。
ジェネラリストは多くのことを知っている者。
他人の力を最大限まで引き出す者。
しかし、真のスペシャリストになるには、1つのことだけではなく、さらなる高みへ進むための関連する知識や能力が必要になってきます。
また、ジェネラリストも多く知っている中に、誰よりも秀でた部分がなければ二流といえます。
関連したこちらの記事もどうぞ。
最終的には同じところへ行き着く
これらは過程の話であり、最終的にはどちらもスペシャリストであり、ジェネラリストであると考えています。
スペシャリストは1つのことを極めるために、多くを知る。
ジェネラリストは他人の力を引き出すことを極めるために、多くを知る。
最終的には、どちらも多くを知り、その中で得意な部分を伸ばすことになるでしょう。
とても面白いのでぜひ。